Nodding bowlの木製ベースは、国産の天然木を木工旋盤により丁寧に削り出して仕上げています。
そのため、木目の表情にもひとつひとつの個性があります。
ヤマザクラは生育中に虫の害を受けやすいため、小さな虫が形成層を食害することがあります。
その結果、木が傷痕を修復することでピスフレックと呼ばれる小さな斑点や線状の模様が現れることがあります。
また、木の幹が太くなる過程で、枝が生きている状態で幹に取り込まれた痕を生節(いきぶし)といいます。
これは木の成長過程で生まれる枝の痕跡です。
私たちはこのような特徴的な木目を、木が森で長い年月をかけて生きてきた証であると考えます。
※ヤマザクラの木目 個体差の例
またナラには、虎の毛のように見えることから「虎斑(とらふ)」と呼ばれる特徴的な模様があります。
これは、木が成長する際に栄養分を溜めていた細胞組織で、良質な天然木の証です。
銀色に輝いて見えることから「シルバーグレイン」とも呼ばれています。
陶器には、「ほくろ」と呼ばれる黒点や、ピンホールが現れる場合があります。
黒点は、土に含まれている鉄分が焼成することで黒い点として表面に出てくるもので、
ピンホールは、素焼きの際に素地に残った空気などが焼成後に小さな穴として現れる現象です。
他にも、陶器は窯の中での焼く位置によって空気や熱の流れが違うため、ひとつひとつの色の出方や手触りが異なる場合があります。
これらはすべて陶器の持つ特性ですので、それぞれの個性としてお楽しみください。